文系PhDの日常

実学から遠い文系;博士号ほしい;海外留学中

朝井リョウ『何者』(新潮社)を読み返しました&夏の読書

『何者』のドロドロ感がたまらないですね。登場人物が自意識過剰な感じとか、さりげなくけん制し合う感じとか。テーマは就活なので私には経験がないことなのですが、最初に読んだ後「就活こわー!私には一生できないわ……」と心底震え上がった一作です。TwitterのようなSNS使用上のモヤモヤも取り上げられていて、今時の大学生の生活を垣間見るような感じでした。

こういう、嫉妬や妬みのようなマイナス感情が渦巻く系の本は結構好きで、周期的に読み返したくなります。角田光代作『森に眠る魚』(双葉文庫)とか。これはいわゆるママ友が小学校受験に際して段々、人間関係がドロドロしていく話です(ざっくりまとめすぎですが)。あとは柚木朝子『終点のあの子』(文春文庫)。これはオムニバスなので、全ての話がドロドロしているわけではないですが、最初の話と最後の話は結構どきっとさせられます。

私もSNS使ってモヤモヤしたり、不必要に人と比べてしまったり、そんな自分にモヤモヤしたり、ネガティブな気持ちになることもあります。でも、こういう本で私の実生活以上のドロドロを経験すると、なんだかデトックスされます。ここまで恐ろしい状況じゃないし、私なんてちょっと自制心働かせれば全然大丈夫ですよ、もう……という気持ち。

 

夏休みの課題図書の名残かもしれませんが、なんだか夏にはがっつり本を読みたい気分になります。今は映画「食べて、祈って、恋をして」の原作『Eat Pray Love』を読んでいます。Kindleで読んでいるので、分からない英単語とかさくっと調べられて本当に楽です。一々辞書を引くのは、話の流れとかぶった切ってしまうので、わずらわしいですしね。

常々、海外翻訳系の重い物を読んでみたいなあと思っているのですが。トルストイとかドストエフスキーとかジョージ・オーウェルとか。読みたいとは思っているのですが、いかんせん影響されやすい質なので、がっつりした文学作品を読むと、しばらくその世界観から帰って来られなくなってしまい……現実世界に帰ってくる時間がとれるときがいいな、と思ってずるずるここまで来てしまっています。せっかくだから、現地のサマーバケーション用的な本とかも読んでみたいし。

しかしまずはそのための時間を確保するところからですね。

今日はこんなところで。