文系PhDの日常

実学から遠い文系;博士号ほしい;海外留学中

日本の人文系・院生ライフ4:研究はお金がかかるのです

日本では、PhD生は学生の扱いですからお給料はないですし、学費は払わなきゃですし、研究にもお金がかかるし、経済的には苦しいです。

 

まず学費。私は某国立大にお支払いしていましたが、年間53万円ぐらいでした。高い。

これはもちろん、額が桁違いに大きいので大変なのですが……他の細々したお金も結構大変なんです……!

 

まず、研究にかかるお金。必要な本を買う、調査協力者に謝金を出す、フィールドワークに行く等にかかるお金。しかも、研究書ってとても高いんですよ(一冊の単価を高くしないと、とても元が取れないから)。ハードカバー一冊一万円とか普通にあります。辞書なら五万円とか。最近は論文一本だけ買うとかもできますね(これも20ユーロとかかかる)。本を買わない場合でも、自分の大学の図書館にない場合は、他大学から取り寄せてもらったり、コピーを送ってもらったりしてお金がかかります。

このとき、本を買わないという選択肢はありません。自分の研究に関係ある出版物は読んで網羅する。これが研究の基本です。先人の知恵の積み重ねに自分の知恵を乗せる行為なので、先人がどこまでたどり着いたか知るのが大前提。先人と同じことを言っても、研究成果とは認めてもらえないし、基本的な文献をおさえてないと「これも読んでないの?」と査読者(論文のチェックをする人。この人がオッケーすれば雑誌に論文が載る)の厳しいチェックが入ったりするので、泣く泣く金を払って情報を買います。

 

そして研究成果の発表。これにもお金がかかります。代表的な発表手段は①学会での口頭・ポスター発表、そして②学術雑誌への論文の掲載です。これはどちらも、かなりお金がかかります。学会で発表する場合は、学会登録料、ハンドアウト・ポスター(A0)の印刷代、会場までの旅費、遠方の場合は宿泊費等のお金がかかります。しかも、「国際学会へ行く方が箔がつく」と思うと……海外の会場に飛ぶわけですから、飛行機代がバカにならない。貧しい院生は年一回行ければ、とても良いほうなのではと思います。

②学術雑誌への投稿ですが、これもお金を払って論文を載せてもらうんですよ!一ページ1400円とかで。そして、これも「海外の雑誌に掲載された方が箔がつく」と思うと……英文校閲料がバカにならない。論文一本五万円とか。そして、書き直したりしますからね。ちなみに、英文校閲は自分の論文の質を担保するという点で重要ですし、雑誌によっては、ネイティブでないときは、校閲済みの証明書をつけろというところもあります。つまり、スキップできない過程です。最近はオンラインで論文を公開することも多いですが、オンラインで公開してもらうためにも別途お金を払います……!

 

まとめると、バンバン研究成果を出して、バンバン海外で発表してる先生は金持ちだということです。

今日はこんなところで。