文系PhDの日常

実学から遠い文系;博士号ほしい;海外留学中

大学院生のメンタルケア1:院生(修士&博士)は、一般人の6倍、鬱や不安を抱えている人が多い

最近、はてなブログ標準装備の「アクセス解析」で「Google からよくアクセスされているページ」に

この記事 ↓ がランクインしていることに気が付いて、心を痛めています。

 

phdnonichijo.hateblo.jp

 

こんなこと何の気なしには検索しないと思うので、実際にちょっと心が弱っている院生の方が検索してくれているということじゃないかと思うんですけど……そういう人が「何か知りたい」「何か現状を打破するとっかかりみたいなものが欲しい」と思っているかもしれないと思い、これから4回に分けて、研究者のメンタルケアについて扱おうと思います。

 

私は心理学を勉強したわけでもないし、カウンセラーでも医者でもないし、あくまで「個人的な経験として、こういうことを私は知っているよ」「こういうことが私には効くよ」という範囲ですが……というか、本当に耐え難い人は大学の学生相談室・カウンセリング・病院に行く等、専門家にかかりましょう。

 

とりあえず今日は、「研究者?院生?メンタルケア?はて?」という方に向けても、研究者の精神衛生について、ざっくり概要をお話ししようと思います。

 

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以前のブログにも書きましたが、院生をやっていると、周りの誰かが精神的に弱って大学に来られない・大学を中退するというのは珍しくありません。

 

これは私の印象論ではなく、数字的にも明らかです。

 

今年の三月末、Natureという学術雑誌は「院生(修士&博士)は、一般人の6倍、鬱や不安を抱えている人が多い」という記事を発表しました(Time to talk about why so many postgrads have poor mental health)。

 

しかし、この問題に対して何か対策が講じられているかと言うと、そうでもない。

最近は大学に、ハラスメント相談窓口があったり、守秘義務のある教員に相談できるという制度があったりもしますが、これは対処療法に当たると思います。

つまり、精神的に弱る人が出そう/出た場合に、「ここに相談してね」という対策です。

 

しかし、根本的な問題、例えば

  • 早く研究成果を上げろという教授からのプレッシャーや同輩との競争がきつい
  • 周囲の無理解(「30歳なのに、まだ大学にいるの?」「早く結婚しなさい」)
  • 金銭的な貧しさ(下手したらバイトやり放題の学部生より貧しい)
  • 人文系で博士後期課程までいくと就職が難しい

などが解決しない、あるいは状況の改善が見られないことには、精神的に弱ってしまう人は生まれ続ける一方だと思います。

 

この点について、私が何か画期的な対策を打ち出せるわけではないのですが、とりあえずは研究生活の実情をオープンにすることを目指して、このブログを書いています。

象牙の塔に引きこもって「みんなが私を分かってくれない」という言うのは不毛だと思ったので……周りが理解してくれない、と嘆く前にまずは自分から情報発信ですね。

 

次回は、「心が弱ってきたと思ったら、こんなことをしてみたらどうか」という記事を上げたいと思います。

 

では、今日はこんなところで。

 

 

 

〇続きはこちらから〇

大学院生のメンタルケア2:心が曇り空の時にすること - 文系PhDの日常

大学院生のメンタルケア3:日頃から実践できること - 文系PhDの日常

大学院生のメンタルケア4:大学に就職できなくても人生終わりじゃない - 文系PhDの日常