文系PhDの日常

実学から遠い文系;博士号ほしい;海外留学中

大学院生のメンタルケア4:研究職に就職できなくても人生終わりじゃない

こんにちは、はたえるどです。

今日はハウツーではなくて、情報共有です。

 

博士後期課程に在籍している方で、「もう何が何でも研究成果を出して、研究者として大成しないと、ここで失敗したら受け皿はない……」という悲壮な覚悟で進学した方、いらっしゃると思います。

もし研究者に無事になれれば良いですけど、やっぱり研究をやめたいと思った時、このような覚悟は大変な重荷になることと思います。

 

なので、「最近は段々事情も変わってきてるし、文系博士でも就職して生きている人がいるよ」ということを知って欲しいと思います。

もちろん、安心安全の大きな受け皿というわけにはいきませんが、研究がうまくいかないからといって絶望しなくても良い。

「あ、研究は思ったより自分に合わなかったかな」って肩をすくめて、別の道を進むという選択肢があることを頭の片隅に留めておいてもらえればと思います。

 

まあ、まずこの動画を見てください。

 

www.youtube.com

 

今年の10月末のシンポジウムの様子ですが、実際にアカデミア以外に就職された方が登壇します。

しかも大変ありがたいことに、お話ししている西原史暁氏は、ご自身のウェブサイトColorless Green Ideasで、シンポジウムで話した内容も公開されてますし、ご自身の就活の過程に関する記事も書いてらっしゃいます。

 

というわけで、博士課程に進学したけど就活して、アカデミア外で生活している人もいる!

 

 

もう一つ、「仲見満月の研究室」というブログも院生・研究者関連の情報が詰まっていておすすめです。

 

例えば以下の記事では、院生の進路に関する書籍・雑誌が紹介されています。私もこの記事を通して、『博士世界』の存在を知りました。

 

是非チェックしてみてください。

(掲載を許可してくださった仲見満月さま、ありがとうございます!)

 

naka3-3dsuki.hatenablog.com

 

また、大学院・研究者・エンジニア向けの就職支援をしてくれるアカリクにも「文系院生のための就職活動アドバイス」というページや、院生就活に関するブログ記事のリレーをまとめた「アカリク アドベントカレンダー2018」がありますね。

 

ちなみに、日本に住むことに固執しないなら、海外に行っても良いと思います。

私のいる西欧某国では、博士後期課程在学時から人文系PhD用のキャリアイベントに参加を促されます。なので、ある程度は需要があるかなと思うのですが……。

それに転職文化なので、若いときからじっくり育てる、というよりは、即戦力として今何ができるかが重視されるのも、何色にも染まっていない新卒を好む日本と違って、博士にとっては心強いところかなと思います。

修士をやる人が多いので、25歳から30歳ぐらいで働き始める人、普通にいますしね。

 

 

……このように、博士になっても娑婆に戻る道は(細いかもしれませんが)あります。

この道の存在がもっと知れ渡り、道幅拡張につながるといいですね、

 

それに個人的には、研究以外の選択肢を選べる自由があることで、研究を選ぶのか、研究以外を選ぶのか、より健全な選択ができるようになると思っています。

 

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というわけで、「大学院生のメンタルケア」最終回でした。

 

あくまで個人的な経験をベースに書きましたので、適当に取捨選択して参考にして頂ければと思います。

もし精神的に弱った状態でこのブログにたどり着いた方がいらっしゃいましたら、何かの助けになれば幸いです。

 

最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!

 

 

 

〇参考文献〇

研究者のメンタルを扱った本としては『文科系ストレイシープのための研究生活ガイド 心持ち編』をおすすめします!

 

 

以下、「はじめに」部分よりちょっと抜粋。

 

研究は、ある意味で孤独な営みであり、心の部分での躓きを覚えると、それ以外のところで何ら問題がなくても前に進まないということがあるからである。すなわち「心理面での不器用さ」のようなものが、時として研究の進展をさまたげる。私自身もさまざまな葛藤を覚えながら、なんとか今日まで研究を続けてきたと感じている。

(中略)

研究生活とは「こういうものだ」だということをもう少し早く知っていれば、苦悩をいたずらに引きずることなく、興味深い研究成果を世に発表していたかもしれない、と思う人を見るたび、本書のようなものを書きたいという気持ちを募らせてきた。そして、いよいよ筆を執る機会が与えられたことをうれしく思う。

 

というわけで、心理面についてもちゃんとケアしながら研究を、と思われる方は、是非読んでみてください。

私も留学先まで持ってきて、たまに読み返しています。

 

 

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