文系PhDの日常

実学から遠い文系;博士号ほしい;海外留学中

帰省ブルー?家族との関係に悩んだときに読んでみたい小説&エッセイ

こんにちは、はたえるどです。

年末が近づき帰省の季節が近づいて参りました。家族と久しぶりに会えるのが楽しみという人ももちろんいるでしょうが、逆に、長期間、(義理の)親と過ごすのは気詰まりだという方もいらっしゃるかと思います。

 

今日はそんな、帰省ブルーの皆さんにおすすめの小説&エッセイを五冊ご紹介したいと思います。

 

 

 

1.柚木麻子『ナイルパーチの女子会』文春文庫

 商社で働く美人のキラキラ女子……かと思いきや、社交面で問題ありの栄利子と、実家から逃避気味の主婦ブロガー、翔子が主軸の小説。

栄利子のモンスターじみた性格と、栄利子と翔子の関係が物語のメインのように思いますが、後半は、翔子が父親との関係を見直す話でした。

前半のひりひりするようなスピード感ある読み心地も好きですが、翔子が実家に帰ってからの、地に足ついた希望の物語も良いです。

 

2.ジェーン・スー『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』幻冬舎文庫

「強い女性」として可愛らしさをすんなり受け入れられない作者、ジェーン・スー氏のエッセイ集。父親との関係を見直す過程を綴った一編「母を早くに亡くすということ」が収録されています。

全体的に、ジェーン・スー氏に共感できるかどうかで、評価が二分されるかと思いますが、私は好きです。

 

3.小野美由紀『傷口から人生。メンヘラが就活して失敗したら生きるのが面白くなった』(幻冬舎文庫

いわゆる「毒親」に育てられた女性の自伝です。平凡なサラリーマン家庭に育った私にはびっくりの衝撃的な話がたくさんあります。

特殊な養育環境やお母様との関係には本当に胸が痛みますが、それでも最終的には、ほっとするような方向で終わると思います。

 

4.三浦しをん『お友だちからお願いします』大和書房

何度か取り上げた三浦しをん氏のエッセイ集。「理不尽の権化」という一編をおすすめします。

全体的にはマイルドな味わいですが、こんな衝撃的な文章も。

 

私はこれまで百万回ぐらい、「死ね、頼むから死んでくれ」と心から母に懇願してきた。包丁の刃先が母の腹のほうへ向き、しかもその包丁を持つ自分の手が怒りでぶるぶる震えているのに気づいたときは、さすがに「まずい」と思った。「母親を殺すのはまずい」と思ったのではなく、「こいつのせいで殺人犯になるなんて……。自分をもっと大切にしなきゃまずい」と思ったのである。

 

このお母様の性格は、三浦氏の『あの家に住む四人の女』に受け継がれているように思うのですが……どうでしょうか?(って聞かれても困ると思いますが。)

 お父様との関係は、ほのぼのしていて微笑ましいです。

 

 5.ヤマザキマリリスボン日記』朝日文庫

テルマエ・ロマエ』を描いた漫画家ヤマザキマリ氏のmixi(懐かしい)の日記。旦那様がイタリア人ということで、お姑さんの色々ぶっとんだ話があって面白いです。

漫画なら『イタリア家族 風林火山 (ぶんか社コミックス)』とか『モーレツ!イタリア家族 (ワイドKC)』とかも、このぶっとんだ雰囲気を感じることができると思います。

何か救いや解決策があるというわけではないですが、「これはひどい!」と笑ってすっきりしたい人向け。

 

蛇足ですが、『イギリス毒舌日記』というブログもおすすめです。書き手は、イギリス人の旦那様と一緒にイギリスに住んでいらっしゃる女性ですが、お義母様との関係に悩んでいる様子が赤裸々に綴られています。

海外で働き、子育てもし、お義母様と交流を持ち……という生活には本当に頭が下がります。

 

いかがでしょうか。

 

人間関係だもの、うまくいかないときもある!

深く悩みすぎず、お互いちょうどいい塩梅の関係で付き合えたら良いなと個人的には思っています。

 

今日はこんなところで。