文系PhDの日常

実学から遠い文系;博士号ほしい;海外留学中

読了本!『砂に泳ぐ彼女』飛鳥井千砂

飛鳥井千砂さんの『砂に泳ぐ彼女 (角川文庫)』を読み終わりました!

 

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飛鳥井さんの本は『アシンメトリー (角川文庫)』とか『タイニー・タイニー・ハッピー (角川文庫)』とか『女の子は、明日も。 (幻冬舎文庫)』も読んだことがあって好きです。

 

今回読んだ『砂に泳ぐ彼女 (角川文庫)』は主人公、蓮井紗耶加が写真を撮るという趣味を得て、最終的にはプロのフォトグラファーとして成長していく話。

 

前半、紗耶加の人生は混乱しているし、「人生うまくいってない」感があって読み進めるのが辛かったのですが

圭介ときっぱり別れたあたりから、困難に立ち向かえる強さが目立ってくるようになり、最終的にはすっきり読み終わりました。

紗耶加の混乱した人生を反映していたから、最初の方は読むのが大変だったのね、と納得。

 

それにしても、最初はミシュアルさんという一人の客のために心を尽くして接客しただけだったのに、そこから十年間かけて小さなきっかけを根気よく育て続け、思いもよらない方向に人生が進んでいく主人公の物語なのだと、思い返すと壮大な話でした。

主人公の心の機微に寄り添うような優しい筆致なので、「壮大」という言葉はなんだかしっくりきませんが。

 

終盤で道口さんが言うこの言葉が、私の読後の感想としてはぴったりです。

 

「(前略)でも僕も、蓮井さんと出会えてよかったです。普通の女の子が、自分の好きなことに気が付いて、それを身につけて、技にして力にして、プロになっていくのを近くで見ていられて、楽しかった。(後略)」

 

 

読了後におすすめなのは、同じ著者なら『タイニー・タイニー・ハッピー (角川文庫)』。題名通りささやかな幸せの話ですが、全体的な雰囲気とかが似ているように思います(気のせい?)。

女性の成長譚ならば『本屋さんのダイアナ(新潮文庫)』と『けむたい後輩 (幻冬舎文庫)』を。どっちも柚木麻子さんですね。

本屋さんのダイアナ(新潮文庫)』はキュートな表紙と題名ですが、女性の自立に関する深い内容が含まれていると思います。

けむたい後輩 (幻冬舎文庫)』は、紗耶加のように、最初は特に趣味があるでもない女の子が、手に職つけて自立する話が含まれているので。

 

良かったら手に取ってみてください〜

 

今日はこんなところで。