文系PhDの日常

実学から遠い文系;博士号ほしい;海外留学中

生きづらさを感じるときに読みたい本

こんにちは、はたえるどです。

 

様々な理由で「自分の人生はハードモード(ゲームで難易度の高いモード)だな……」「生きるのってこんなに難しいのか」と、程度の差こそあれ、生きづらさを抱えながら、それでも日々生活している方がいるんじゃないかと思います。

 

かくいう私も、20代前半にかけてはなかなか生きづらい人生でした。

 

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というわけで、今日はそんな方に向けておすすめ本を紹介したいと思います。

本を読んだからといって、何か解決策が見つかるというわけではないかもしれません。

でも「自分は一人じゃない」と気づいて、少しでも息がしやすい生活ができたらいいなと願っています。

 

 

1.女性性の押し付けに反発を覚える方に

二冊の本をご紹介します。

一冊目はジェーン・スー氏の『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題 (幻冬舎文庫)』。

 

 

小柄で可愛らしくちょっとおバカという「モテる」女子像に当てはまらないために、四苦八苦してきたアラフォー作者の思いの丈が詰まったエッセイです。

 

 ピンク。あんなに自己愛の強そうな色はないでしょう?あんなに媚びて発情している色もない。あんなに『可愛さ』が画一的に記号化された色もない。ピンク好きを公言したり、ピンクの小物を持ったりするのは、可愛がられたい気持ちを前面に押し出しているのと同義!そんなのズルいし、そもそも恥ずかしい。愛玩対象として世間様に自分を提示するなんて、私のプライドが許さない!「女と言えば、ピンク色」なんて思われてるけど、私は女である前に人間です!

 まぁそんな感じで、随分長いこと私はピンクを毛嫌いしておりました。

 

著者がキレッキレで舌鋒鋭いところと、抽象的な話も具体的なたとえ話で分かりやすく読み進められるところが魅力的だと思います。

 

もう一冊は山内マリコさんが結婚生活を綴ったエッセイ『皿洗いするの、どっち? 目指せ、家庭内男女平等!』。

 

 

かつての同級生とめでたく結ばれた著者が、女性が家庭内で求められる家事等の役割の押し付けに「春闘」と称して抗う姿が赤裸々に描かれています。

(こう書くと「亭主関白のマッチョな夫なのか……」と誤解される方がいるかもしれませんが、旦那様は非常に素敵な方だと読んでいて思います。ただ、たまに無意識に山内さんの神経を逆撫でしてしまうと言うか……。)

 

とある休日の朝、ごはんを食べ終えて皿を洗っていると、夫がソファに座り、手持ち無沙汰にスマホをいじりはじめました。「ちょっと洗濯物干してくれる?」と指示を出すと、とことこあるいて洗濯機へ行き、洗濯物を干しはじめたものの、おもむろに「あ、眠い。ちょっと二度寝してこよ」と言って途中で放り出し、寝室に戻ってしまった。オイ……。

 

旦那様も言われっぱなしではなく、著者と侃侃諤諤と議論を戦わせるのですが、全体を通して荒れた雰囲気にはならず「喧嘩するほど仲が良いを地でいく雰囲気だな」と微笑ましいです。

  

個人的な体験談に基づきながらも、作中で著者が指摘する問題はそれぞれ非常に的を得ていて、「女だからって、どうして私が毎日ご飯作らなきゃならないの!?」といったイライラを抱えている方におすすめです。

 

2.自分の愛のカタチが普通でないかもと悩む方に

まずは衝撃的な題名のこちら『夫のちんぽが入らない (SPA!BOOKS)』から。 

 

 

前半はね、良いんですよ。「ちんぽは入らないけど、仲が良く、一緒にいるのが自然な夫婦なのね」と心温まる面があります。

しかし怒涛の後半は、なかなか辛いものがありました。

ちんぽが入らないことで誘発される様々な問題や葛藤、仕事上の困難、ストレスに起因する病気……。

でも、二人は「夫婦」。

私も消化しきれたとは言えませんが、一読の価値ありです。

 

もう一冊は『アシンメトリー (角川文庫)』(飛鳥井千砂、角川文庫)。

 

 

とにかく結婚したい朋美、結婚に理想を追い求める貴人、結婚なんかに縛られたくない紗雪、結婚という形を選んだ治樹という四人の物語。

セクシュアルマイノリティに絡めて、色々な形の愛や結婚があるということに気付かせてくれた小説です。

 

作中で登場人物が成長し、自分の思い、互いの思いに向き合えるようになっていくのも素敵です。

 

3.「普通」に振舞えないと感じている方に

 そもそも「普通」ってなに?ということに揺さぶりをかけてくるのが、芥川賞受賞の『コンビニ人間 (文春文庫)』。

 

 

 私も夏に読みました。

 

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救いになるというより、問題提起される感じ。

「普通に生きていく、普通に振舞う」ってみんな普通に言うけど、そんな「普通」ってどこにある?

ちょっと「普通」じゃない主人公が、「普通でなくても生きていける」ということを鮮やかに証明してくれる一作でもあります。

 

もう一冊は歌人穂村弘さんのエッセイ『世界音痴 (小学館文庫)』。

 

 

「自然にしてればいいんだよ〜」と言われて「その "自然" が一番難しい」と思う方、必読です。

 

毎年、半袖に着替えるのが人よりも一日だけ遅れる。町に出て人々が半そでになっているのを発見して、初めて自分も半袖を着るからだ。たった一日の差はたいしたことではないと思われるだろうか。そうではない。その一日は「人間」と「人間外のもの」を分ける一日なのである。人間たちはみな「自然に」衣替えを行う。私は彼らの真似をして半袖を着るのだ。

 

もっと実践的な内容をお求めな方におすすめなのは『発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術』。

 

 

発達障害ではないんだけど……」という人でも、取り入れられるライフハック満載だと思います。

何より著者の借金玉さんの言葉のセンスが良く(「茶番センサー」とか)、時に重いテーマを扱いながらも決して陰鬱な雰囲気にならないところが読みやすいです。 

 

4.親子関係に悩んでいる方に

親とうまくいかない、親に会うのが憂鬱……という方には『傷口から人生。 メンヘラが就活して失敗したら生きるのが面白くなった (幻冬舎文庫)』をおすすめします。

 

 

いわゆる「毒親」に育てられた女性の自伝。

 

「あのさぁ」

 私は泣きながら母に言った。

「お母さんさあ、そうやって学費がどうのって私のこといつもいつも責めるけど、私そうやって小遣いもらうたんびにお母さんに怒られるのがいやで、タンポン売ってんだけど、知らないおっさんに。気づいてるよね?」

 

それでも一歩ずつ前に進む著者に大きな勇気をもらいました。

 

良かったらこのまとめも見てみてください↓

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以上8冊ご紹介させて頂きました。

 

「この世の中は生きづらい……」と思うときに、手に取って見てもらえたら嬉しいです。

 

 

今日はこんなところで。