文系PhDの日常

実学から遠い文系;博士号ほしい;海外留学中

読了本!『細雪』谷崎潤一郎

谷崎潤一郎氏の『細雪』を読み終わりました!

 

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これは上・中・下巻の三冊構成なので、結構長時間かけて読んだのだと思いますが、あまり自覚がありませんでした。

なにしろするする読めちゃうのです。

 

元々は結構なお家柄だけど、今は没落気味の蒔田家の四姉妹、鶴子、幸子、雪子、妙子の話。

主に次女、幸子の視点で物語が進みます。

 

谷崎潤一郎と言えば文豪、文豪と言えば夏目漱石森鴎外に……という感覚で読み始めましたが、舞台は昭和初期でした。

そのせいか思っていたより現代の感覚のままで読めます。

 

三女、雪子のお見合いで「雪子自身が賢いから、知性の欠ける男は嫌」とか「東京は冷たい」とか。

おやおや、現代でも聞いたことがあるなと思わされるところが結構ありました。

 

そんな感じで、最初は「へえ、こんなところは現代と一緒だ」「お見合いってこんなふうにやるのね」と、当時の(主に女性の)生活を垣間見るように読んでいたのですが

段々事情が分かってくるにつれ、幸子に完全に感情移入してしまい

「どうして雪子(次女)は『はあ、あのう』しか言わないんだ!大人なんだから電話の応対ぐらいまともにして!」と気を揉みまくり

こいさん(四女、妙子)のこと信じてたのに……裏切られた……」と落胆し

なかなか楽しい芦屋生活を堪能して現代に帰って参りました。

 

 

せっかくなので女性四人が登場する小説を四冊ご紹介しましょう:

① 三浦しをんあの家に暮らす四人の女 (中公文庫)

これはそもそもが、谷崎潤一郎没後50年記念の作品です。

女性四人の共同生活という骨子はそのままに、三浦しをんさんらしい話になっていると思います。

 

 

私も去年の夏休みに読みました!

 

phdnonichijo.hateblo.jp

 

 

② 向田邦子阿修羅のごとく

 もともとはドラマのようですね。「阿修羅」と聞くとヘビーですし、確かに四姉妹にそれぞれ裏の悩みがあって実態もヘビーではありますが、ドタバタコメディ感もあって良いです。

 

 

③ 柚木麻子『あまからカルテット

柚木さんらしい可愛い雰囲気のビタミン小説。

異なる立場にある四人の女性が、互いに協力しながらそれぞれの人生の問題を解決していく話。

 

 

④ 飛鳥井千砂女の子は、明日も。 (幻冬舎文庫)

設定は『あまからカルテット』にちょっと似ていますが、こちらの方がシリアスな雰囲気だと思います。不倫とか、不妊治療とか。

でも希望が持てる終わり方なので、読後感は良いです。

 

 

いかがでしょうか。

気になったら手にとってみてもらえたら嬉しいです。

 

では、今日はこんなところで。