文系PhDの日常

実学から遠い文系;博士号ほしい;海外留学中

『抜擢される人の人脈力』から考える研究者のネットワーキング

こんにちは、はたえるどです。

 

私はちょっと社交が苦手でして……いわゆる「人たらし」と呼ばれるような、みんなから好かれ、みんなに「楽しい人だよね」と覚えてもらえるような人に憧れがあります。

 

一方で、研究者って結構ネットワーキングが欠かせなくないですか?

私のいる研究所には「若手研究者のためのネットワーキング」みたいな単発講座がありますし

PhDの満足度を測るアンケートでも「指導教官が自分の人脈を紹介してくれるか」みたいな項目があって

「ずいぶん関心が高いのだな」と思わされました。

 

私は日本では「先生同士はみんな知り合い」みたいな割と狭いコミュニティにいたせいか、人脈について真面目に考えたことがなかったのですが

せっかく海外にいる間に、国際的な人脈を集中的に充実させたいという思いもあったりしてネットワーキングについて考え始めました。

 

という背景から今回読んだのがこちら。

 

 

抜擢されて一つ上のステージに引き抜いてもらうための人脈構築法を「人脈スパイラル・モデル」として紹介しているビジネス本です。

 

私のように「社交性にはいまいち自信がなくて……」と思っている人は、「社交性の高い人になる」のを目標とするのではなく「良い人脈を構築する」のを目標として、そのテクニックをこの本で具体的に習うほうが向いていると思います。

だって、社交的になるのはハードルが高いからさ。

 

本書で社交弱者の私が、個人的に特になるほどと思ったのは

 

・プライベートの人脈とビジネスの人脈は違う

・人脈を充実させ、抜擢されて良い仕事をした先にあるのは「自由」

 

という二点です。

 

一点目は、「当たり前じゃないか」と思う方もいる(というか大多数?)かと思いますが、改めて言わると

「お互い人間的に好きでなくて、友達としてはつるめないタイプでも、利益があるからつるむ」という選択肢があるのか、ということに思い至ったのでした。

 

振り返ってみると、このへんをごっちゃにしてるから、なおさら自分で自分の首を絞めているような気がします……。

 

 

二点目の「良い人脈構築のあとに待っているのは自由」というのは、私には全くなかった発想なので目から鱗が落ちました。

良い人脈を築いて、良い仕事をもらって……というのは、誰でも思いつくと思うのですよ。

というか、それが人脈構築の目標にある人も多いと思います。

 

研究者であれば、共同研究に入れてもらえたり、本を一緒に書くことになったり、発表の機会をもらえたり……そういう機会が欲しい、だからお互い利益になるような知り合いを増やしたいという動機はとてもよく分かります。

 

しかし、著者の岡島さんが見据えているのはさらに先。

彼女自身の言葉を借りれば

 

①働き方の自由度も含めて、やりたい仕事を選べる自由

②自分の信念・使命感を大事にする仕事を選べる自由

 

 を獲得できるステージに至るのがゴールなのです。

 

研究者であれば、

研究だけに専念したい人は、教育の分担がない研究所に行けるとか

いくつかのオファーのなかから、自分に一番合う研究プロジェクトを選んで参加できるとか

希望があれば、研究者の枠を超えて活動できるとか

そういうイメージでしょうか。

 

 

人脈構築術である「人脈スパイラル・モデル」の細かいテクニックが気になるという方は、是非本を読んでください(このモデルをここで私が説明してしまうのは、本の著者に申し訳ないし著作権的にもまずいと思うので……)。

 

このモデルは非常に現実的で、理論と実践がうまく組み合わさった手法だと思います。

 

私も、まずは「自分にタグをつける」ところからかな。

 

 

 

研究者ネットワーキング関連では、最近は ResearchGate, Academia.edu, LinkedIn みたいなSNSも充実してきてるから、そのあたりの状況も気になりますね(私まだ登録してないけど……)。

今年中には、せめて個人ウェブサイトを開設しなきゃかな……。

 

 このあたりのノウハウは全く蓄積されてないので、手探り状態です。

 

 

今日はこんなところで。