文系PhDの日常

実学から遠い文系;博士号ほしい;海外留学中

海外で院生向けキャリアイベントに参加した話

こんにちは、はたえるど@人文系大学院生です。

 

先日、修士課程&博士後期課程の学生向けの簡単なキャリアイベント@西欧某大学に参加しましたので、その様子をレポートしたいと思います。

 

キャリアイベントとは言うものの、実態は、三人の招待講演者(全員博士号持ち)が自分の経験や後進へ向けてメッセージを語り、質疑応答するという一時間ぐらいの講演会でした。

 

講演者A

大学講師(二つの大学掛け持ち)。政府の研究費(学振的な)を獲得して博士号を取得した、アカデミアバリキャリ組。在学中から授業を担当。自分の専門に近くない授業を教えることもあるそうで、一週間で準備して次の授業で講義するということもあるそう。専門外の授業を教えるのは大変だけど、今のご時世では講師にはそういう引き出しの多さ、そして自ら専門を広げていくような知的好奇心が求められると強調していました。

この人が、私がイメージする若手研究者像に一番近かった。研究と教育のバランスとか、時間外労働とか。

 

講演者B

アカデミア脱出組。家系内で博士号を持っている人が多い研究者家系で、「自分も博士号をとるんだ!」と高校の時から思っていたそう。

ただ実際に始めてみたら自分とは合わないと思い、途中でやめようかとも悩んだようです。結局は、自分がやりたいことをサイドワークのような形でやって欲求不満を満たしながら博士号を取得。その後、知り合いの企業に就職しました。

ご自身の経験から、主に修士課程の学生に向けて「博士課程に応募する前に本当にやりたいのか自問自答する時間を持とう。一度ギャップイヤーをとってみたりして、時間が経っても環境が変わっても博士課程に進学したいと思うか見てみるのは悪くない」とアドバイスしました。

 

講演者C

別にアカデミアに居たいわけではないポスドク研究員。博士課程進学を真剣に検討していたのでなく、修士課程終了後は一度働いていたようです。

もし博士課程に行くとしたら、プロジェクトベースで、一緒に研究する人がいるようなポジションがいいな~と何となく思っていたところ、ちょうど良いポジションがあったので応募。そこにしか応募しなかったそうですが、ばっちり採用(こちらの博士課程は、給料をもらいながら研究する仕事なので、公募で採用される必要があります)。

ところが、最初の指導教官とは馬が合わず、半年で指導教官交代。博士課程の二年目にポスドクのオファー。現在、無事博士号を取得し、オファーのあったポスドク中。

何だかんだアカデミア悪くないじゃんと思って、競争率の高い政府の研究費に応募し、選考を進んでいるそうです。

アカデミアに残りたい!と強く思うわけではないので、途中で研究職にあぶれたらアカデミア外の職を得ることに抵抗はないものの、研究職は自分に向いていると思うとのこと。

 

感想

三者三様なのが興味深かったです(まあ、運営がそういう人を選んでくれたんでしょうけど……)。

修士課程、あるい博士課程の途中で「経験者は語る!」みたいな講演会を聞く機会があると、自分が博士課程でどう研究していくか、あるいはそもそも博士課程で研究しているところを具体的にイメージできるか、はたまた博士号取得後にどういう進路を期待できるか、可視化しやすくなるように思います。研究室の先輩の背中を見て学ぶのも大事かもしれないけど、こういうふうに全然違う大学の全然違う指導教官のもとで、別々の研究をしている人が、何を思いながら研究していた/いるのか知ることができたのは貴重でした。

(こういう話はあくまで個人的な体験だから皆に当てはまるとはもちろん限らないけど、やっぱりある程度「私はこうでしたよ~」って情報、欲しくないですか?)

 

そうそう、ここでは一般企業に就職するのが日本ほど大変ではないように見受けられますが、やはり就活の過程で「不利だな」と思うことはあると言っていたのも印象的でした。

企業が求める要件を自分も一応満たしてはいるんだけど、即戦力となりやすい、より実戦的(?)な経験がある人が採用されることが多いそうです。

 

まあ、のんびりしたお国柄なので「ま、自分もいつかはちゃんと採用してもらえると思うけどね」という楽観があるようでもありました。

 

以上、キャリアのレポートでした!

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 

今日はこんなところで。