文系PhDの日常

実学から遠い文系;博士号ほしい;海外留学中

文系の共同研究の可能性

現在の私の研究上のささやかな不満は「共同研究の機会がないこと」です。

 

これはそういえば去年も言ってた。

 

phdnonichijo.hateblo.jp

 

ざっくりしたイメージですけど、理系は共同研究が相対的に多く、文系は相対的に少ないと感じます。

 

森博嗣さんも著作『大学の話をしましょうか 最高学府のデバイスとポテンシャル (中公新書ラクレ)』で以下のように書いてましたし

 

 文系の先生は、一般にオタクですね。一人で籠っているからかな。共同で研究をすることに慣れていないのかもしれませんね。基本的に個人プレィの学問が多いですからね。いっておきますが、オタクという言葉を、僕は悪い意味には使いませんので、誤解のないように。

 

 吉見俊哉さんも著作『「文系学部廃止」の衝撃 (集英社新書)』の中で「多くの人文社会系で研究者個々人が一国一城の主である」、「個人プレーの性格が濃い文系」と指摘しています。 

 

 

こういう事情は人文系でも分野によって全然違うだろうとは思うのですが、私の分野はもう典型的で、共同研究はあまりありません。特に日本では見たことがない。一緒にシンポジウムやったりするのは見たことがありますが、だからって一緒に論文書くわけではないみたいですね。

 

ところが、ここ(私の留学先滞在国)では結構共同の研究プロジェクトがあるのです。

そもそも人を雇うことを前提にした研究資金があり、それを獲得できると博士課程の学生やポスドクを採用して「指導教官一名、ポスドク一名、博士課程の学生二名」ぐらいのチ―ムを組み、同じテーマを違う角度から扱うような研究プロジェクトを行います。

同じ(ような)テーマを研究しているので、互いに議論・相談ができますし、助け合うこともできます。

 

最終的に一緒に論文を発表するわけではないわけですが、みんなで話し合い、切磋琢磨しあいするって環境は、風通しが良さそうで、何より「仲間がいる」という点が楽しそう。

いいなあ……。

 

文系だからって一人で悶々と悩みながら研究しなくても良いのだなあ。

私もチームワークしてみたい……。

 

まあこちらには、日本のような「ゼミ」が修士までしかないので、こういうチームを形成することで指導体制を確立しているという面もあると思います。

 

院生なんて放って置いたら特に孤立しやすいように感じるので、こういうプロジェクトベースで採用され、「プロジェクトの同級生」がいる院生を羨望の眼差しで見つめてしまう私です。

 

まあ現実的には、私が院生としてプロジェクトで採用されることはもうないわけなので(もうPhD始めてしまったから)、自分の研究を面白いと思ってくれて、気軽に相談に乗ってくれる人や意見交換できる人を自分で何人か確保して、自分なりの「チーム」を自分の周りに疑似的に作るのが良いかなと思っています。

 

相変わらず、研究系インターンもしてみたいし(ただし、ここで研究のインターンをするのは基本的には修士課程の学生なので、それがちょっとネック)。

 

 

いつもお読み頂き、ありがとうございます。

 

今日はこんなところで。